2013年3月19日火曜日

熊谷めぬまグライダーフェスタ2013

風の強い一日でしたが、無事演技を行なうことができました。しかしあまりにも風が強く、舞い上がった砂塵が常に吹きつけているような状況であり、快適に見ていただける状況ではなかったのがとても残念です。以下、RedFoxチームフォトグラファーの山さんに撮っていただいた写真を載せます。

背面で空撮。

テールスライド後の垂直降下















280km/hで地上10mをローパス

そこから引き起こしてインメルマンターン
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フェスタ前日の練習飛行。空撮の帰り道にちょっと遊んだ、という感じですが。

プロカメラマンの方が動画を編集してアップロードしてくれました。素晴らしい出来です。日本チームの動画もこんなふうに作ってみたいものです。

動画に映りこんだウインドソックで分かるとおり、物凄い風です。ポジショニング(位置取り)には細心の注意を払って飛行したつもりですが、やはり演技課目を瞬時に組み替えながら飛ぶ必要に迫られました。ウィングオーバーからローパスに入る計画なんて、元々ありませんでした。自分なりの基準として、これは失敗フライトです。変動する風の中、限られたエネルギ―で決められた位置を飛行することは、大変に難しいものです。このようなエアショーフライトであれば、決められた課目を飛ばなくても、多少のアクロさえやっていれば失敗とみなされることはありません(例えば、風上に進出するためなら、予め予定されていなかった4ポイントロールをやってもよい。)だから位置取り自体は比較的容易です。しかし競技フライトの場合、決められた課目を決められた順番で飛行しつつ、位置を適正に保ちつつ、高速で風上へ水平飛行して位置調整するなどの無駄なエネルギー損失を招く行動は避けなければいけません。トップ選手は、風がふいていてもあたかも風など無いかのごとく飛びます。そのごまかしの効かない、一発勝負の調和的飛行は、実に優雅で壮大な印象を与えます。その感動は、確かにエアショーには存在しないものです。